水路補修用ポリマーセメント系モルタル材

　マスターエマコS992は、セメント、砂、粉末ポリマーなどの必要成分をあらかじめ調整混合した、プレミックスタイプのポリマーセメントモルタル材で、使用時に所定量の水のみを加えて練り混ぜるだけで、粗度係数が小さく摩耗性に優れた水路補修用のポリマーセメントモルタルが得られます。
　またマスターエマコS992は吹付けだけでなく、こて塗り工法でも5〜20�oの断面補修を容易に施工することができます。

特　長

• ポリマー成分の作用によりコンクリートとの付着性に優れています。
• 粗度係数が小さくまた、水流による磨耗が小さいため農業用水路を含めた水路補修に適しています。
• 硬化収縮が小さいため、ひび割れが入りにくいモルタルが得られます。
• 耐透水性に優れています。
• プレミックス商品のため取り扱いが容易で、品質の安定したモルタルが得られます。

用　途

●コンクリート構造物：農業用水路を含む水路の断面修復、土木構造物の断面修復

仕　様

配合		1�u当たりの標準使用量		可使時間(20℃)
マスターエマコ S 992	使用水量	マスターエマコ S 992	水
25�s(1袋)	3.5〜3.9�s	1,875�s(75袋)	270�s	約60分

使用方法

• 健全なコンクリート面を露出させ、粗面状態の湿潤面とした上で施工してください。環境条件によって湿潤面にできない場合は、乾燥した粗面にプライマー「マスターエマコ C 150」または下地状況に適応した接着剤を塗布した上で施工してください。
• 鉄筋が腐食している場合は、防錆材「マスターエマコ S 100」・「マスターエマコ S 200 / S 220」で適切な防錆処理を行ってください。
• 使用水量は、施工時の気温・施工方法により変化するため、1袋当たり3.5〜3.9�sの範囲で使用してください。
• 施工は左官工法及び吹付け工法とし、こて仕上げを行ってください。こて仕上げ時には、必要に応じて仕上げ補助材「マスターエマコ C 160」希釈液を使用してください。
• 施工後は、養生材「マスターキュアー 106」を使用するか、または適切な養生を行ってください。

物性試験例

試験項目		測定値	試験方法
圧縮強度 (N/m�u)	材齢28日	55.0	JIS R 5201-1997「セメントの物理試験方法」
付着強度 (N/m�u)	材齢28日	2.2	建研式接着力式試験器による
摩耗性(g) 9.8N(H22) 1000回転		3.0	JIS K 7204「プラスチック‐磨耗輪による磨耗試験方法」
粗度係数		0.010	実験水路による計測
水流磨耗試験(L28/50)		1.05	農村工学研究所考案 水流磨耗試験

用水路工事施工写真

エマコ吹付け状況

エマコ仕上げ状況

エマコ仕上げ完了